鍼師を目指すまで その5

入会して3年目、勉強と治療を継続し、少しずつ鍼での成果も出るようになってきたため当時の職場で、私が身に着けた鍼での仕事で、役に立てることがあるかもしれないということを相談し、鍼での施術業務を認めていただくことができました。
社員約5000人を対象に東洋医学、鍼を通じて健康管理を行うこととなりました。
企業内の健康管理に、本格的な東洋医学を取り入れ、実績を上げた前例はないということです。
その後3年の間、鍼での臨床経験を積み、ありがたいことに多くの方から支持をいただけるようになりました。
ビジネスパーソンが抱える健康面の不調は、肩こり、腰痛をはじめ、慢性疲労、睡眠障害、慢性頭痛や女性特有の不調など、その多くは不定愁訴と言われる半病気の状態のことが多く、また、病院に行くほどではないけれど、仕事のパフォーマンスに悪影響が起きているというものが非常に多くありました。
ここでの経験により、東洋医学が企業の健康管理において非常に有効であることを実感しました。
2020年。新型コロナウィルスが流行。
このことで、世界中が健康や予防の重要性を再認識された方は多いと聞いています。
東洋医学の知恵や技術は、これからの時代にこそ真に必要になっていくものだと言えます。
そして現在、12年間勤めた会社を希望退職し、とも鍼治療室を開設。
健康で自分らしい人生を送ることができれば、そんな人が増えていけば、巡り巡って地球を元気にできると信じています。
それが私の生きる道です。
長く長くなりましたが、以上が今に至るまでのストーリーです。すべてをさらけ出すことで、私自身のこれからの発信に一片の曇りもないことの証明になればと思い、赤裸々に語らせていただきました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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