せきらら自己紹介 様々な病に苦しんだ子供時代 その1

今回からしばらくの間、私のこれまでの生い立ちと、鍼師として歩み出すまでのお話をしたいと思います。
普段さんざん患者さんの人生をお聞きしているのに、こちらもさらけ出さないとフェアじゃありませんからね(笑)
まずは自分が何者なのかをあらいざらいお話します。かなり長くなりますが、よろしければお読みください。

生まれつきアトピー性皮膚炎があり、0才からステロイドを使い、それでも掻き壊す日々。だったと聞いています。全く覚えていませんが。
また、生まれつき目の病気、網膜色素変性症を患って生まれています。しばらくの間はこのことに気が付くことはありませんでした。
小学3年生の時に、はじめて目の病気があることを知ります。
進行性の難病で徐々に視力を失うことを知らされました。当時、私はあまり実感がなくこのことで落ち込んだ記憶もありません。たぶん、祖父が同じ病気で、かなり見えていたのを見ていたからだと思います。
当時、まだ視力は左右共に1.0ほどあったので、見えにくい自覚はありませんでした。
夜自転車で走るのが怖かったり、ドッヂボールで飛んでくる球が消えて飛んできた記憶があります。消える球を平気で取って投げる子供たちの世界が常識だと思っていました。
3年生の時、病気の進行を緩めるために、UVカットの色付きメガネを付けて通学することになりました。自分はそれほど気にせずつけていましたが、悪目立ちしてしまったようで、奇異な目で見られるようになり、それが嫌ですぐに付けるのを止めてしまいました。
この頃、薬で抑え込んでいたアトピーが悪化します。毎日授業中にかさぶたを剥がすのがくせになっていました。掻いて剥がれ落ちた肌の粉や、かさぶたで机が真っ白になっていたのを覚えています。これも自分は最初、気にしていませんでしたが、また悪目立ちすることとなり、周囲から、「かわいそう」や「きもい」と騒がれるようになってしまいました。
これが子供心に大きなショックだったのを覚えています。これらを笑いのネタにすればよかったのですが、当時、生真面目な性格だった私は、それを馬鹿にされてると受け止めてしまっていました。もともと太っていましたがそれらのストレスで、スナック菓子、揚げ物、炭酸飲料などを暴飲暴食しまくり、超肥満体系の子供になります。
動くのもだるい、外で遊んでもまぶしい、ボールが見えない。つまらないとなって、マンガを読んでゲームで遊ぶことしか楽しみがなくなっっていきました。
いや、でもマンガとゲームに救われたとも言える。マンガを読んでゲームさえしていればあとは何もいらないっていうくらいハマッていたのを覚えています。
徐々に内攻的な性格になり、自己主張の少ない無口で根暗なキャラになっていきました。
さて、その後いよいよ目の方に異変が起こり始めます。